二度目の流産

こんにちは、姫右近です。

2記事に分けて2度の流産経験を書いています。

 

はじめての流産はこちら

https://kakka.hatenablog.jp/entry/2019/03/09/063749

 

 

さて、

一度目の流産から約半年後。


2017年11月、たりれ3歳になり、わたし39歳、妊娠判明。

 

この時も8週で心拍確認後、10週では繋留流産判明。8週程度の大きさで止まっていた。

 

またか…。

でも、やっぱり、という思い。最初から不安な気持ちしかなかった。病院へ行くのが毎回怖くて怖くてたまらなかった。

 

毎日、不安な気持ちで過ごしてた。

心拍確認出来ない宣告を想像して。

また掻爬手術することを想像して。 

 

悪いことばかり想像しても、仕方ない…とわかっていても、どうしても考えてしまっていた。

 

期待して、期待が打ち砕けることも怖かったのだろう。

 

 

また掻爬手術。

午前中から入院して準備して(ラミナリア挿入)、午後の手術に備える。

 

このときは恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を持ち込んでいて、ものすごーく物語に集中できたので、素晴らしい現実逃避となった。

アレコレ考えてもつらいだけだから、現実逃避できてありがたかった!!

 

 

まぁでも、帰宅後から泣いた泣いた。

 

この時も数日仕事を休み、供養のために(?)木彫りの地蔵を泣きながら彫り続けていた(怖いよなぁ…!!苦笑)。

お地蔵さんは、賽の河原の子どもたちを救ってくれるというので…。

 

 

 

どうしてお空に帰っちゃったの?

お母さんはきみたちといっしょに生きたかったよ。

でもお母さん、がんばって生きるからね。

人の痛みや苦しみがわかる優しい人になるね。

きみたちがきてくれたこと、無駄にしないよ。

ぜったいに成長して、強くなって、すてきな人間になるから、お空から応援していてね。

お母さんもいつかそっちにいくから、そのときに会おうね。

 

短い間だったけど、お母さんのお腹にきてくれて、ありがとう。

 

「ありがとう」という気持ちが出るまでは何日もかかったと思う。

そう思えたあとでも、やはり辛いし、

深い悲しみのあとには、「無気力」がやってきた。

 

 

無気力もつらい。

 

無気力だから、なーんにもやりたくないわけだけど、かと言ってそのままの自分はいやだ。

活力溢れるわたしになりたい。

でも活力ってどうやったら出せるの…?

 

 

ヨガ…??かな??と思った。

 

 

一度行ったことのあるヨガスタジオのHPを見ていたら、

年始に、「プージャ(神への礼拝、かな?)&ヨガクラス&瞑想」というイベントがあった。

 

ぜんぜん、出かける気分じゃない。

なんにもしたくないんだから。

行きたくない。

 

でも、導かれた。

神のお導きがあったとしか、思えない。

(私は特定の宗教の神様を信仰はしていないが、神的存在は信じている)

 

行った。

 

終えた。

 

すばらしかった。

 


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心と身体を、

スッポリ全部脱ぎ捨てて、

新しいものに入れ替えたみたいな感覚だった。

 

世界に色彩が戻った。

 

これまで参加してきたヨガクラスでは、味わえなかったすばらしさを経験した。

 

yogaすげーーー!!!!!!

私はyogaを学ぶ!!

私はyogaで世界を平和にする!!(壮大すぎw)

yogaで人を笑顔にする!!

yogaで私みたいな人のココロとカラダを少しでも軽くするお手伝いをする!!

 

そう決意した。

 

とりあえず、妊活は3か月くらいお休みだし。

 

 

そして一年間、yogaに通い、少しずつ心身を癒していきました。

 

 

はじめての流産

こんにちは、姫右近です。

 

二度の流産体験を2回に分けて書こうと思います。

 

いま同じような苦しみの中にいる方に、なにか、少しでも救いになればと思って書きます。

辛い思いをしているのはあなただけじゃないよ。きっと、あなたなら乗り越えられるよ。がんばらなくていい、自分を責めなくていい。ゆっくり乗り越えていこう。と伝えたい。

 

わたしはあなたのことを応援しているよ。

 

 

 

2014年10月、36歳で長女たりれを

出産。

 

高齢ではあったものの、初回はすんなり妊娠した(たった一度のチャレンジで)ので、またすぐに出来るだろうとたかをくくっていた。

母乳育児も無理にやめたくないし、まだ二人目なんて考えられないな~などとのんびりしていた。

 

そろそろ二人目妊活するかぁ~と思ったのがたりれが2歳になった頃だったろうか。

 

2017年、たりれ2歳、わたし38歳、

4月、妊娠判明。

妊活から半年程度。

 

9週頃、繋留(けいりゅう)流産判明、7週頃に心拍確認後のことだった。

 

「心臓が動いていないね」

 

えっ…。

 

医師の説明を淡々と聞き、

内容は理解した。

 

 

でも、なにかの間違いであってほしい。次に検査したときには、心臓が動いていてほしい…!!

そんなことはあり得ないのだと説明されても、生き返ることを祈り続けた。

 

 

通っていたのは手術や出産の出来ないクリニックだったので、紹介状を書いてもらい、

近所の大きな病院で再検査することになった。

 

 

数日後、再検査日。

まだつわりの症状はある。赤ちゃんが亡くなってるなんて、信じられない。

生きててください。

生きててください。

 

 

 

 

しかし、

願いは叶わなかった。

 

 

胎児の心臓が止まっていることを医師が確認した。

 

 

また数日後に掻爬手術をすることが決まった。

 

 

ネット情報で、

手術前の、子宮口を広げるラミナリアという棒を挿入するのが激痛!!

というものを読んでいた。

 

 

手術当日は、朝イチ入院して、子宮口を広げる処置して午後から手術。夕方帰宅という流れ。

 

 

朝、恐れおののきながら、診察台へ…。

 

 

「子宮口を広げるラミナリアを挿れますよ〜」

 

力むとなお痛いはずや!!

スゥハァーア!スゥハァーア!!

リラーックスかなこ!!

 

「はーい、おわりでーす」

 

 

んっ!?

 

「えっえっもう終わりですか!入ったんですか!?」

「うん」

「ラミナリア挿入めちゃくちゃ痛いって情報見てたんですけど!」

「アハハハ」

 

とりあえずラミナリアは、無痛でした!!

経産婦だからか!?

医師の技術か!?

 

 

 

午前中は病室でゴロゴロして、本を読んだりシクシク泣いたり赤ちゃんにお別れを言ったりして過ごした。

ご飯も食べられないけど、お腹もすかない。

 

 

初めての手術台。

初めての全身麻酔

腕から麻酔液入れてくとき、ビリビリ痺れるような痛みがあった。

 

「うーいたい…」

 

看護師さんが「痛いね、痛いね」と優しく撫でていてくれて、心から感謝した。

 

いたいなーと思う意識が遠のいていき… 

 

気づいたら手術は終わっていた。

 

 

掻き出した胎児を見たい。

と医師に頼んでおいたのだが、

「グチャグチャでわかんなかった」 

と言われた。

 

形がわかれば、夫が写真撮っておいてくれる予定だった。残念。

 

 

気持ち悪いですか?

私は見たかった。

豆粒のようなわたしの赤ちゃん。

会いたかった。

 

 

 

仕事は一週間休んでゴロゴロしていた。

 

たくさん泣いて、泣いて、人生でこんなにつらいことってあるのかと思った。

 

この間、ドクドク心拍聞こえていて、生きてたのに、もう私のお腹にはいなくなってしまった…。

 

元々友だちと予定していた旅行を、妊娠判明したものの、そのまま決行してしまったせいだと自分を責めた。

ごめんね、ごめんね…。

 

取り返しのつかないことをしてしまった。

 

実際の原因はわからない。

初期流産の大半は、胎児側に原因があるとか言われているけれど、実際にどうなのかはわからない。

 

あるのは、私は流産したのだという現実だけ。

 

 

流産はよくあることのようだし、

私の年齢も高いし、

自分にも充分起こりうることだと覚悟はしていた。

 

一人目のときも、神経質ではない程度に「何が起こるかわからない」という覚悟はしていた。

自分の死も含めて。 

 

 

だが、実際に身に降りかかってみると、流産の悲しさは、やはり経験しないとわからないものだった。

 

大きな喪失感。

 

 

でも、まだチャンスはあるさ、と、2〜3回生理を見送ってから妊活を再開した。

 

 

その夏、原因不明の顔と腕脚の痒みに襲われた。

 

最初は日光湿疹かな…と思っていたが、原因はわからない。

 

皮膚科にも行ったが、原因は定かではなく、処方されたアレルギー薬を服用し、塗り薬を塗って対処。

 

仕事中は保冷剤を当てて痒みを抑えていた。

夜中は知らず知らず掻いてしまい、腕脚は鮫肌のようになった。

あまりに痒すぎて生きることが辛いほどだった。

 

痒さに集中していて、流産のつらさは考えずに済んでいたかもしれない。

 

 

妊活のひとつとして、漢方薬(ケイギョクコウと、あとナニカ)を処方してもらっていたのだが、

それを飲み始めてから痒みが出たこともあり、原因かどうかはわからないが、漢方薬は飲むのを止めた。

 

 

つづく